新しい FileMaker 15 プラットフォームを紹介するスペシャルイベント
2016年5月25日(水)19:00-20:30
大阪府大阪市中央区西心斎橋1-5-5 アーバンBLD心斎橋
FileMakerPro15では、Mac、iPad、iPhone、Windows、Webでシームレスに動作する独自のカスタム App を作成するために必要不可欠な機能を強化しています。
モビリティ、自動化と統合、使いやすさ、セキュリティ、パフォーマンスなどの各主要分野の新機能を紹介するイベントです。
最新のFileMakerPro15がどんなものか体験してきました
今回は、発売されたばかりのFileMakerPro15がどのようなものか、実際にFileMaker社の開催するイベントで体感しようと思い、出かけて参りましたので、レポートします。
こういうイベントに参加すると思わぬ収穫があるもので、普段ネットばかりで情報収集している私には良い刺激でした。
例えば、カンタンProのことをテンプレートとかソリューションって言ってましたけど、FileMaker社の講師の方は、「カスタムアップ」って言ってました。
なるほど、そう言うのか!「カスタムAPP」ね。「カスタムエーピーピー」じゃありませんw
FileMaker 15 スペシャルイベントに参加して感じたこと
FileMakerPro15の特徴については、「FileMakerPro15が発表されました」でも書きましたし、FileMaker社のホームページにも詳しく出てますのでここでは割愛しますが、割りと新鮮に思えたことだけ書きます。
1、FileMaker社ってアップルの100%子会社で30週年なんですって
私が、FileMakerProを初めて知ったのは、確か1995年ごろでしたかMac(Performa)を買った時にバンドルされていて、その時はまだアップルの1事業部だったような気がします。
その後、アップルの不振とともに放り出された感があったFileMaker社ですが、今でもアップルの100%子会社って聞いて、ジョブスがアップルを復活させてそのお陰でFileMaker社も生き延びたんだなって思いましたw
もし、あのままアップルがポシャってたら今頃は・・・・。
そう考えると、今こうしてFileMakerProを利用できているのもジョブスさんのお陰と、仏壇に手を合わせるのは私だけでしょうか?
アップルの隆盛とともにホクホクした感のあるFileMaker社ですが、アップル本体とはまったく違うカテゴリーだけに独自性を出さないと、そのうちジョブスさんに召されて仏壇に入るなんてことがあっては困りますので、頑張ってほしいな・・・なんて思いながらセミナー参加してた私は、不謹慎だったかも知れません。
2,FileMakerPro15についてくるサンプルAPPのデザインがクール
FileMakerProについてくるサンプルAPPは大抵の場合使い物になりませんが、デザインはクールでした。
サンプルAPPって「住所録」とか個別に機能するものはあるけど、住所録のために高価なFileMakerProを買う人はいないでしょう。だから、人それぞれカスタムAPPを開発して使うわけですが、サンプルAPPは内部を覗くと結構ためになるサンプルコードがあったりして勉強にはなります。
セミナーで紹介されていたのは、PC、iPhone、iPadなどそれぞれ違う大きさの画面でも自動的に表示を調整するためのコードが「住所録」サンプルAPPに書かれているとのことでした。う〜ん興味深い。。。
3,タッチID対応って指紋認証できるってことだったのか!
FileMakerPro15の特徴の一つでタッチID対応って言うのがあるのですが、なんだかよくわからなかったけど、実際に講師さんがiPhoneで指をふれるだけでFileMakerProのアカウント認証が出来たのを見て、ああなるほどと思いました。アカウント名やパスワードを一度登録しておくとちょんと指で触れるだけで認証されるんですね。ま、Androidユーザーの私にはあまり関係ありませんが、ちょっとiPhoneもいいかなと思う瞬間がありましたw
4,3Dタッチってコンテキストメニューだったのね
かっこいい名称が多くなってきてるので意味不明だったんですが、3Dタッチって要するに感圧でコンテキストメニューを表示するってことだったんですね、なっとく。
だから何なの?ってツッコミはなしで、こういう技術には素直に感動しときましょうw
将来、どんな便利なものになるか分かりませんからね。
5,FileMakerProGOは全世界で200万ダウンロードって意外と少ない
講師の方は自慢気に言ってましたが、普段◯◯アプリのユーザーが〜億人とか聞き慣れていると、200万ダウンロードと言われてもね。
需要がないのかな?
まあ、iPadとかiPhoneしか使えませんからね。これが、アップル以外の製品、特にAndroidやWindowsOSでも使えたら一気に広がるんでしょうが・・・アップルの100%子会社じゃ無理かw
6,WEBダイレクトって使う人いるの?
FileMakerServerについては使ったことがないのでよく分かりませんが、ここからは私の夢想話としてお聞きください。
私がFileMaker社の社長なら、FileMakerServerはmysqlの様に無償配布してFileMakerProAdvanceから一発でweb上で動くアプリケーションとして書き出せるようにしますね。
これができれば、カンタンProなどのカスタムAPPをweb上で使えるし、レスポンシブデザインならFileMakerGOなんてのもいらないし、AndroidやWindows端末でも自由に使えて一石二鳥です。
FileMakerServerの稼ぎがなくなってもFileMakerAdvanceの売上は飛躍的に伸びそうな気がしますが、無理なんでしょうかね?
そうなってくれたら、カンタンProもどこでもどんなデバイスでも使えていいのですが。。。
7、その他機能的なもの。
スクリプトコードを書く際の利便性向上機能やアプリ内アップデートなどありましたが、アプリ内アップデートは一般ユーザーにはありがたいと思いました。FileMakerProって新バージョン発表後細かいバグ修正のアップデートが出たりしますが、こっちから見に行かないとアップデートできない不便さがありましたが、アプリ内アップデートで修正版がでたら自動的にアップデートしてくれるのでしょう、多分。もしそうなら便利です。
スクリプトコードを書く際の利便性向上機能は、スクリプトワークスペースって言うらしいのですが、アンドゥができたりエラーコードを赤く表示したりなど、開発者にとっては便利になってるようです。
8、新しいライセンスプログラムの導入も発表がありました。
FLTって言うらしいのですが、要するに使う人(ユーザーベース)でライセンスしてFileMakerAdvanceを除くFileMakerPro、FileMakerServerなどの製品を自由に使えるようになるらしいです。
ちなみに従来の端末ベースのライセンス方式も選択可能なようで、このFLTはどちらかと言うとこれからFileMakerを使いはじめる人向きなライセンス方式だと言うことでした。
結論的にFileMakerPro15ってどうなの?
う〜ん、難しいなぁ。未だにFileMakerPro10ユーザーで止まっている私ですので、新しいバージョンにそれほど魅力を感じないんですね。便利なカスタムAPPがあればそれで十分じゃないかと。
でも、試用版のFileMakerPro15でカンタンProを動かしてみましたが、動作が超早いような気がしました。最新のOSでの動作もきっと最適化されているのでしょうね。
というわけで、FileMakerProの旧バージョンを使っていてお使いの環境で何か不具合があるのでした最新版へのバージョンアップをお勧めします、程度でしょうか。。。
FileMakerコミュニティを活用しよう
セミナーのQ&Aセッションでは、「既知のバグってあるんですか?」という爆弾質問も飛び出し、講師さんの苦笑をかってましたが、バグ情報はFileMakerコミュニティで確認してほしいとのことでした。
FileMakerコミュニティではユーザーによる不具合情報が上げられています。これらの情報もチェックしてからバージョンアップを検討してみては如何でしょうか?
今回は以上です。最後までお読み頂きありがとうございました!
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